なるほど!DC年金

確定拠出年金に関する基礎知識をテーマ別にわかりやすくご案内します

+Vol.1 商品を学ぼう 債券と株式

ポイント

債券と株式では、安全性とリスク・リターン特性に差があります!

確定拠出年金における運用商品は、大きく二つに分かれます。
専門家が様々な資産に投資を行う「投資信託商品」と、元本が保証されている「元本確保型商品」です。
今回は投資信託商品の中でも種類が多く、運用の中心になる資産「債券」と「株式」について説明します。

債券を購入することは、国や企業などに対して、期限や利率などの条件を決めて、お金を貸すことです。
株式を購入することは、事業を行う企業に対して、期限などの条件を決めずに、お金を投資することです。

そして、お金を「貸す」ことと「投資する」ことでは、安全性とリスク・リターン特性において大きな差があります。
そのことを、下の図を使って説明します。

図は企業の損益計算書を簡略化したイメージです。縦軸に収入、横軸に勘定科目をとり、売上高から税引利益に至る経路を示します。吹き出しは、債券と株式に支払われるお金の計上タイミングを示します。

ここから、次のことが分かります。

(1)お金が支払われる安全性は、債券>株式

上の図によると、債券への支払いは優先的に計上されます。これによりお金が早めに確保されるので、債券への支払いはスムーズに行われます。一方、配当など株式への支払いは税引利益、すべての費用が計上された残りから行われます。もし利益を十分に稼げないと、企業は株式へ支払うお金の確保に苦労します。
つまり、お金が支払われる安全性は債券のほうが株式より高くなります。

(2)リスク・リターンは、債券<株式

上の図によると、売上高が増減すれば利益も増減し、株式へ支払うお金も変動すると理解できます。
また、多くの段階を経た結果として生まれる利益の正確な予想は難しく、市場での利益予想は常に変動します。
利益それ自体と市場での利益予想、双方の変動を反映して株式の価格は大きく変動します。最近の例としては、AI(人工知能)ブームで恩恵をうける半導体関連企業では、株式の価格が大きく上昇しました。

一方債券は、期間や利率などの条件が発行時に決まっています。債券にお金を貸した時の条件は、企業活動の結果にかかわらず一定です。つまり、リスク・リターンは株式のほうが債券よりも大きくなります。

豆知識

確定拠出年金制度とは

確定拠出年金制度(DC)は、1階の国民年金、2階の厚生年金に積み重なる3階部分にあたります。
DCは、企業型確定拠出年金の企業型DCと、個人型確定拠出年金のiDeCoに大別されます。

DCは、長期間自分で運用した成果を、自分の老後生活のために受け取る私的年金制度です。

企業型DCの加入者(2025年3月末現在)は862万人と、これまで主流であった確定給付企業年金制度(DB)の887万人に迫る勢いで増加しています*。

そしてDCには以下のような税制メリットがあり、長期的な運用成果の最大化に役立ちます。
  • 企業型では、企業が毎月拠出する事業主掛金は所得とみなされないので、所得税がかかりません。
    個人型では、加入者が拠出する加入者掛金は所得控除の対象となります。
  • 運用している間に発生する運用益にも、税金はかかりません。
  • 最後に受け取る際にも、税制優遇が受けられます。

*加入者数は「確定拠出年金統計資料」、「企業年金(確定給付型)の受託概況」より抜粋

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今月のお知らせ

2026年4月末より郵送またはWeb (選択された場合のみ)にて、「確定拠出年金・残高のお知らせ」を順次お届けしています。
同封の「確定拠出年金に関する大切なお知らせ」とあわせて、ご自身の運用成績(2026年3月末時点)をご確認いただき、今後の運用にお役立てください。